外耳炎(外耳道炎)

外耳炎(外耳道炎)とは?

外耳炎はあまり聞きなれない病気ですが、日々の生活のちょっとしたことが原因で起こる
病気です。
症状が軽い場合にはかゆみがある程度ですが、重症になってくると痛みや耳の聞こえの悪
さなどを感じるようになります。
治療は10日~2週間程度で済むことが多いですが、炎症がひどかったり慢性化したりして
いる場合には長引くこともあります。
耳に違和感がある場合には、早めに耳鼻科を受診してくださいね。

外耳炎は耳の穴の中で炎症が起こる病気

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耳の構造のうち、耳の穴から鼓膜までの通り道を「外耳(がいじ)」と言います。
外耳炎はこの部位で炎症が起こる病気です。
炎症が軽いうちは耳にかゆみを感じる程度の症状しか現れません。
しかし炎症がひどくなってしまうと、次のような症状が現れるようになります。

・耳が痛くなる(耳たぶを引っ張ると痛みが増す)
・耳から汁が出てくる
・耳が詰まった感じがする
・耳の聞こえが悪くなる

お子さんの外耳炎の場合には、症状をうまく伝えることができず、耳を気にするようなし
ぐさを見せたり機嫌が悪くなったりすることもあります。

外耳炎になる原因は?

耳かきや爪で外耳を傷つけてしまうことが原因となることが多いです。
また、外耳炎は海外では「Swimmer’s ear(水泳選手の耳)」と呼ばれています。
これは水泳選手が外耳炎になりやすいことからつけられた名称で、プールや海の水など清
潔でない水が耳の中に頻繁に入ることで発症しやすくなります。

外耳炎の治療はどんなことをする?

外耳炎の治療では、耳を清潔にした後、塗り薬や点耳薬を使って炎症を鎮める治療を行います。
炎症が強い場合には、抗生物質や痛み止めの飲み薬を処方したり、耳の穴からガーゼをいれて圧迫したりします。
一般的に、治療期間は10日~2週間程度です。
炎症が強かったり、慢性化したりしている場合にはもう少し治療が長くかかることもあります。

治療で耳を清潔にするのは耳鼻科で行いますので、治療中は患者さん自身や周りの人はなるべく耳に触らないように注意しましょう。
また、どの薬も医師の判断が出るまで使用を続けるようにすることが大切です。
「だいぶ症状が良くなってきたからもう薬はいらないかな」と自己判断で薬をやめてしまうと、かえって治療が長引いてしまう可能性もあります。

外耳炎の治療薬の一部は市販されています。
しかし、外耳炎と自己判断して市販薬を使用してトラブルになる可能性も。
というのも、外耳の奥にある鼓膜に穴が開いている場合に点耳薬を使用してしまうと、耳の奥の方に薬の成分が流れて行ってしまいます。
その流れた薬が原因で別な耳のトラブルが起こる可能性もありますので、治療を始める前に鼓膜に穴が開いていないことを確かめなければなりません。
これは、耳鼻科医でなければ判断できませんので、一度は必ず耳鼻科を受診するようにしましょう。

外耳炎にならないためのポイントとは?

何よりも大切なのは耳掃除を頻繁にしないことです。
耳垢は外耳の表面を覆って保護する役割もしているので、耳掃除によってきれいにしすぎるとかえって外耳炎が起こりやすくなってしまいます。
不要になった耳垢は、耳の穴から自然に排出されるものです。
ですから、耳掃除をする場合も、耳の入り口にとどめ、頻度も月に一回程度にしましょう。
どうしても気になる場合は、耳鼻科を受診して医師に耳掃除をしてもらうようにしてくださいね。
外耳炎はプールや海の汚れた水が外耳炎の原因になることもあります。
とはいえ、プールや海に入るたびに耳の中を掃除するのも耳にとってはよくありませんので、プールや海水浴の後に耳の調子が悪くなったら耳鼻科を受診するようにしてください。
一方お風呂は、清潔な状態を保っていればあまり神経質になる必要はありません。
お風呂上りに毎日耳掃除をする人もいますが、必要ないと考えていいでしょう。

耳に水が入るのを避けるために、耳栓をするケースもあるでしょう。
耳栓自体は悪いものではありませんが、耳栓が濡れたままにしておくと細菌が繁殖してしまいます。
細菌が繁殖した耳栓を使用することで外耳炎にかかりやすくなりますので、使用後はよく乾かし、清潔な状態を保つようにしましょう。
定期的に新しいものと交換するのも忘れないでくださいね。

福岡市で外耳炎になったら、みみ・はな・のど せがわクリニックへ!

外耳炎は耳掃除やプールの水など、日常のささいなきっかけで起こりやすい病気です。
耳掃除は一生懸命する必要はありません。
月に一回程度、入り口をきれいにする程度にとどめましょう。
外耳炎は初めはかゆみが現れる程度ですが、炎症が強くなると痛みが出たり、耳の聞こえに影響が出たりします。
ですから、耳に違和感が現れたら、早めに耳鼻科を受診しましょう。
特にお子さんの耳の不調はうまく伝えられないこともあるので、周りの大人が気をつけてあげてくださいね。

福岡市のみみ・はな・のど せがわクリニックは【「世界で一番こどもたちの笑顔があふれるクリニック」を創ろう!】をコンセプトに、日々診療を行っています。
子どもたちに人気のキッズルームはたくさんのおもちゃや絵本を用意しているのが特徴です。
なるべくお子さんたちが笑顔で受診し、待ち時間に退屈しないような配慮を行っています。
また、ネブライザーにはメイプルシロップやいちごなど、甘い香りを添加したものを使用しています。
お子さんたちはネブライザーを嫌がることが多いですが、この薬のおかげで抵抗なく治療を受けられるケースもあります。
香りを添加したものであっても、薬としての成分は全く変わりません。

一方、これらの環境のみに頼らず、医療スタッフは愛情をもって診療にあたることを心がけています。
どんなに設備が充実していても、スタッフが厳しいと治療は辛くなってしまうものです。
お子さんたちが根気よく治療を続けられるよう、みみ・はな・のど せがわクリニックはサポートしてまいります。
お子さんの耳、鼻、のどでお困りの点がございましたら、ぜひ一度ご来院ください。