みみの病気 Q&A

急性中耳炎のQ&A

Q. お風呂やプールの時、耳から入った水が原因で急性中耳炎になりますか?
A. 急性中耳炎の原因は鼻水です。鼻から耳管を通って耳に細菌やウイルスが入ることにより中耳炎になります。耳から直接入った水は鼓膜で遮られて中耳まで入ってくることはありませんので、お風呂やプールの後、こまめに耳掃除をする必要はありません。プールが原因で中耳炎になるのは、プールに含まれる消毒液が鼻の炎症を引き起こすためです。中耳炎と診断された時は、プールについて耳鼻科の先生とよく相談してください。

Q. 耳から汁がでてきました。どうしたらいいでしょうか。
A. 中耳炎がひどくなると、鼓膜が腫れ、その圧力に耐えられなかった場合、鼓膜が破けて汁がでてくることがあります。耳鼻科の診療時間外の場合、救急病院に駆け込む必要はありませんが、早めに耳鼻科で診察をうけてください。

Q. 小さい子が中耳炎を繰り返しやすいのはなぜですか。
A. 生後6ヶ月頃からお母さんからもらっていた免疫が失われます。そのため、こども自身の免疫が発達する2歳くらいまでは、感染症に対する抵抗力が低く、風邪をひきやすいことが中耳炎を繰り返しやすい原因です。また、“耳管”という中耳と鼻をつなぐ管が大人と比べて太く短いため、細菌が鼻から耳にいきやすいという点もあげられます。そのほか、小さい頃からの集団保育やご両親の喫煙も原因と言われています。

滲出性中耳炎のQ&A

Q. こどもが「耳が聞こえない」「耳が詰まっている」と言わなくなりました。滲出性中耳炎が治っていると考えていいでしょうか。?
A. 滲出性中耳炎の患児の40−50%は症状を訴えないと言われています。しっかり治っているかどうかは必ず耳鼻咽喉科で診察を受けて確認してください。

Q. 治療せずに放っておくとどういう影響がありますか?
A. 音に対する反応が低下し、集中力が低下したり、運動や言語の発達が遅れたりします。また、鼓膜がへこんで、手術が必要な中耳炎(真珠腫性中耳炎、癒着性中耳炎)を引き起こすこともあります。

●耳垢・耳そうじのQ&A
Q. 耳がよく痒くなるので、頻繁に耳そうじをしてしまいます。
A. 耳のかゆみの原因として、最も多いのは、耳そうじのやりすぎです。頻繁に耳の中を触ることによって、耳の中を傷つけてしまい、炎症を起こしたり(外耳道炎)、湿疹を伴う(外耳道湿疹)ことがあります。そうなると、余計に耳のかゆみが気になり、すぐに触ってしまうので、さらに悪化してしまいます。まずは、耳そうじをやめましょう。それでも改善しない場合は、耳鼻科で外耳道の状態を見てもらいましょう。